ル・ジャンドル台湾紀行 全4巻
本書『ル・ジャンドル台湾紀行』(原題『李氏台湾紀行』)は、“Notes of Travel in Formosa“と題して1874(明治7)年にル・ジャンドルが書いたものを太政官正院で翻訳・編修したものである。
近代日本の最初の対外侵略となった台湾出兵に重要な役割を演じたのは、米国厦門領事から日本政府顧問となったル・ジャンドルその人であり、台湾に関する有益な大量の情報を日本政府に提供した。本資料は日本統治以前期の台湾を知る貴重な記録であり、近代日本の植民地支配・台湾認識の形成に大きな影響を与えた記念碑的史料である。その内容は多岐にわたる。オランダ統治期の記録、清国の台湾統治の実情、ローヴァー号事件の経緯等を収録。台湾の自然と社会の観察・分析は直接の体験を映して大変興味深い内容となっている。とくに台湾原住民族の記録は人類学的にも貴重である。
我部政男(山梨学院大学教授)・栗原純(東京女子大学教授)共編
体裁 復刻版・四六判・上製クロス装
追加情報
| 識別番号 | ISBN978-4-89774-240-3 |
|---|
¥66,000
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