秘 暴徒檄文集 ─抗日義兵闘争史料

1907年、日本の乙巳条約(保護条約)締結の強要による国家存亡の危機に対し、朝鮮各地で決死的な抗日義兵闘争が起こった。闘争はとくに軍隊の強制的解散を命じられた将校・兵士を中心に学生・農民も加わって、韓国併合まで続いた。抗日義兵闘争は強大な日帝の軍事力に押さえられたが、植民地期朝鮮における反日武装闘争の基盤となった。

本史料は、暴徒即ち義兵が朝鮮各地に散布した各種檄告文・通達等を収集し、日語訳して内部史料として印刷に付したものと思われる。発行所・発行年月日とも記載されてないが、檄文散布の時期(1907~09)や同時期に編輯された朝鮮統監府警務局編輯『暴徒ニ関スル編冊』から、併合直前に警務局から出されたものと推察される。檄文は全部で96点、内容ごとに7つに分類されている。そのほとんどが新史料で、義兵逃走史、独立運動史の空白をうめる貴重な史料である。

琴秉洞編・解説

推薦 趙景達(千葉大学助教授)・・義兵の思想と行動を知る史料

体裁 復刻版・A5判・上製クロス装

追加情報

識別番号

ISBN978-4-89774-220-5

¥16,500