
文獻報國 全12巻・別冊1
本誌は誌名の通り、国策雑誌としての性格と内容が色濃い。一般の本の収集・保存、図書館の普及といった図書館業務のほか、総督府の施策の担い手としても大いに期待されていた。特に非識字層の解消=日本語の普及、日本語を通じた文化一般の普及、内外地融和一体の強化=内鮮一体化から「皇国人民の錬成」「創氏改名」まで、戦局の推移・拡大に伴い民衆教化を通じた同化政策・皇民化政策の推進機関としての比重を増していった。植民地下の図書館がいかに戦争体制に組み込まれ、いかに教化機関化していくか、その動態を知る貴重な資料である。本書は、戦前日本最大の図書館報で、近代日本の図書館史・韓国近代図書館史、また植民地期朝鮮の研究にも欠かせぬ雑誌。(解題・藤田豊)
■日本植民地文化運動資料5
朝鮮総督府図書館編 (1935年10月~1944年12月、通巻102号)
推薦 朴煕永(韓国図書館協会諮問委員)・宇治郷毅(国立国会図書館、植民地図書館史研究者)・河田いこひ(日本植民地図書館史研究者)
体裁 復刻版・B5判、上製クロス装
追加情報
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¥264,000
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